「甘えるな!」という言葉を、
何度も浴びせられ来たと思います。
事ある度に「甘えるな!」と言う人も多い。
人が、人に対して「甘えるな!」と言うのですから、
人に甘えるなと言う人は、
自分に厳しく甘えない生活をしているのだろうか?
人に甘えるなと言う人を、よくよく観察して言うと、
そう言う人に限って「甘えた生活」をしているんです。
自分の事は棚に上げて、人には甘えるなと言うんです。
では、なぜ?
その人は、人に対して、
「甘えるな!」と言ってしまうのでしょうか?
それは「嫉妬:しっと」なんです。
自分が人に甘えたくても甘えれない性格で、
他人が素直に人に甘えているのを見て腹が立つからです。
子供に対しても、
躾と称して、「甘えるな!」という言葉を乱用する人も多いです。
子供が転んだ時、
やっぱり子供は泣いてしまうものです。
しかし親は、躾と称して「甘えるな!」と言い、
「自分で立ちなさい!」と怒るのです。
子供はなぜ?
転んで泣くのでしょうか?
それは、転んで痛い思いをして、
「心が不安な状態」なです。
そんな時に、親に傷を診てもらって、
「大丈夫だよ」という言葉が欲しくて泣くんです。
親の「大丈夫だよ」という言葉で安心するんです。
しかし、
転んで泣いている子供に対して、
「甘えるな!」という親も多いです。
そうやって育てられた子供が、
やがて親になって、同じことを自分の子供にやらかしてしまうです。
転んで痛い思いをしたけれど、
自分で這い上がらないとダメだろ!
社会に出たら誰も助けて貰えないんだぞ!
そういう親の考えも解らないでもありませんが、
子供の身になって考えて欲しいのです。
子供は、痛い思いをして不安なんです。
安心感が欲しいんです。
もし、子供が転んで泣いていて、
「甘えるな!」と言うならば、
大人のあなたも、
病気になって苦しい時に、「病院に行くな!」と言いたい。
「自分で治せよ!」と言いたい。
「甘えるな!」と言いたい。
僕は部屋でメダカなどを飼っています。
床に、何か動くものがいるな?って思っていたら、
水槽からエビが飛び出していました。
必死に歩いて、僕の方へと歩いて来ていました。
エビは水が無ければ干からびて死んでしまいます。
たまたまかも知れませんが、
僕の方へ、助けを求めて、ヨタヨタと歩いて来ていました。
何だか涙が出そうになってね。
僕は、エビから助けを求められて、嬉しかったんです。
甘えて来てくれて、嬉しかったんです。
僕を頼ってくれて、嬉しかったんです。
自分が甘えられない性格だからといって、
自分が甘えれなかったからといって、
人に甘えるなというのはどうなのでしょうか?
人に甘えるなと言うからには、
自分も人に甘えてはいけないんです。
この社会って、
みんなが甘え合って支え合っていると思うんです。
甘えのない世界が、それが理想的な世界なんでしょうか?
とても息苦しい世界にしか思えません。
人に対して甘えるなと言うなら、
そう言う人は、
無人島ででも暮らせば良いと思うんです。
人に甘えるなという人も、
この社会で、たくさん甘えていると思うんです。
だって、自分の力でこの世に生まれて来たわけではないし、
大きくなるまで親に甘えて、育ててもらったのですからね。
「甘えるな!」というのは、
ただの「嫉妬:しっと」なんです。
