「刷り込まれた」子供たち。

僕の父は、

「人に迷惑をかけるな!」

というのが口癖でした。

その言葉だけをみると、
「道徳的」な、
父親だと思われますが、
父の真意は違ったようです。

「人に迷惑をかけるな!」

という言葉の裏には、

「人に迷惑を掛けて、
 俺に恥をかかせるな!」

というのが、
父の真意でした。

父が、
自分でそのよに言っていましたから。

僕の父は、
僕を「競輪選手」にしたかったようです。

僕はその頃、
サッカーチームに入っていて、
その当時の、
奈良県内のチームの中で、
僕が1番、
サッカーが上手だったのです。

自他共に認めています。

しかし、
父は、
「サッカーを辞めろ!」
と言うのです。

サッカーなんて、
金にならん事は辞めて、
競輪選手になれ!と言うのです。

そういう父でした。

父は数年前に、
離婚をして、
家族に迷惑をかけて家を出て行き、
難病にかかって、
アパートで孤独死しました。


親が、
子供の「躾:しつけ」をすることは、
とても大切な事です。

ある家庭を例に挙げてみます。
僕の親戚です。

4人家族で、
姉と妹がいました。

父親も母親も、
自尊心が高くて、
「決めつけがち」な両親です。

常識を引き合いにだして、
「常識的に考えたら、おかしいだろ?」
という言葉をよく使う親です。

そんな、
親の性格や遺伝の関係で、
子供が影響を受けます。

子供もまた、
親の背中を見て、
同じような言葉を使うようになります。

人の話を最後まで聞かずに、
自分の主観を基準にし、
自分の主観や常識から外れた発言を聞くと、

かっと熱くなって、
真っ赤な顔をして、
ダメ出しをするのです。

まるで、
瞬間湯沸かし器のようです。

自分の主観が基準で、
相手の主観を顧みないのです。

自分の主観が正しいと思い込んでいるので、
相手が話す内容に、
少しでも、
自分の主観と違うと、
話しの途中であろうと、
「それはダメでしょ!」
と怒りをあらわにするのです。

いえいえ、
まだ話の途中なのです。

人の話は、
黙って最後まで聞きましょう。

最後まで聞くと、
話しの全体が理解出来て、
腹を立てることなどないのですから。

自分が気に入らない言葉を聞いた瞬間、
そこで「キレる」のです。

自尊心の強い人は、
人の話を、
最後まで、
黙って、
聞けない人が多いようです。

自尊心の高い人というのは、
「権力」という言葉が大好きです。

それは、
人よりも優れていたいのでしょう。

人の上に立って、
見下ろしたいのでしょう。

言い方が悪いですが、
「人を見下したい」
のでしょう。

何故?
そんな、
「ひねくれた性格」
になったのでしょうか?

それは、
そういった、
ひねくれた性質を遺伝した事と、
親の影響が大きいと思います。


先程の、
僕の親戚の話しに戻りますが、

親戚は4人家族です。
とても自尊心が強い両親でした。
姉と妹の二人姉妹です。

姉は、
いつも両親から、
「お姉さんなんだから我慢しなさい!」
と、
妹を労わるように躾を受けます。

事あるごとに、
「あなたは、お姉さんでしょ!」
と、両親から咎められるのです。

姉は、
両親に褒めてもらおうと、
必死になって、
両親の言いつけを守ろうとします。

そして、
毎日、
両親から、

「お姉さんでしょ!」

という言葉で「呪縛」されるのです。

姉は、
「妹よりも、しっかりしなきゃ!」
と努力する。

しかし、
妹を見ると、
父や母から甘やかされている。

それを見ると、
自分も父や母から、
甘やかして欲しくなる。

だから、
少しでも、
父や母の言いつけを守って、
「良い子」
でいようと努力します。

良い子でいようと、
努力している時に、

悪い事をしている妹を見ると、
腹が立つのです。

私は良い子にしているのに、
悪い事をしている、
この妹は、
何で父や母に叱られないの?

「おかしいじゃないの?」

と腹が立つのです。

そして、
妹が悪い事をすると、
自分が両親から叱られるのです。

「何で、妹が悪さをしないように、
 ちゃんと見ていなかったの!」
「あなたは、お姉ちゃんでしょ!」

と、両親に叱られるのです。


そういった、
理不尽な思いをすると、
子供の性格が歪んでいくのです。

親の言いつけを守らないと、
怒られる。

親の言いつけを守らないと、
親から可愛がって貰えない。

そうやって、
子供は、
親から褒めてもらおうと、
必死に努力するのです。

そして、
努力したら、
「褒めて貰える」
と勘違いするのです。

また、
努力をしない人を見ると、

「私が努力しているのに、
 何で?あなたは努力しないの?」

と相手を責めるようになります。


「律法主義者」

のような人格になるのです。

決めつける人間になるのです。

「親の言う事を守らないとダメだろ!」

と決めつけるのです。

「常識的に考えておかしいだろ!」

と、相手の主観を無視して責めるのです。


十人十色で、
1人1人、
性格も主観も違います。

自分に主観があるように、
他人にも、
他人の主観あります。

それなのに、
自分だけの主観を基準にし、
相手の主観を無視するのです。

それは、
自尊心が強い現れです。

自尊心を高めてしまうのは、
遺伝であったり、
親の間違った躾であり、

「刷り込み」

なのです。

そうやって、
間違った躾を受けた子供が、
大人になって、
子供を生み、

その子供に、
間違った躾をするのです。

そういった負のループが続くのです。

カエルの子はカエルのように。

*カエルの子は、オタマジャクシだ!
 なんて言う人もいます。( ´艸`)

そんな事で、
子供を見ると、
その両親の性格が見えることがあるのです。

子供は、
親のコピーもようなもので、
親に似ます。

*似ない子供もいます。


そういう風に育った人は、
自分の両親と、
同じような性格の人としか、
上手に接する事が出来ないかも知れません。

自尊心が高くて、
権力という言葉が大好きで、
人を見下して、
優越感を求めるような、

そういう人としか、
付き合えないかも知れません。

類は友を呼ぶ。


僕の父は、
自尊心が強くて、
人を見下す人で、
人を利用する人でした。

僕を、
競輪選手にさせて、
遊んで暮らそうとしていたくらいの人ですから。

僕は、
そんな父の影響を受け、
父からそういった性質を遺伝し、
人間性が歪んでいると思う。

親に、
責任転嫁しているのではない。

子供は、
裸で生まれて来て、
親に育ててもらいます。

親の影響が強いのです。

間違った躾をされると、

間違った人間性を、
「刷り込まれる」と、

子供の心と、
人生までもが歪んでしまうのです。



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