ミネコガンバロウネ






ミネコガンバロウネ

作者:高瀬浩司




僕は慢性腎不全で人工透析を受けています。
病気を発症して2年が経ちました。
病気と向き合いながら、ストレスなく生活が出来てきました。
人工透析と聞くと、何だか大変そうに聞こえますが、
針を刺して、血を機械で綺麗にするだけの治療です。
4時間ほど、ベッドで横になっていたら治療が済みます。

この治療を、苦痛だと感じる方も居ますし、
僕のように苦痛に感じない人も居るかも知れません。
個人差があります。

人工透析をしないと「生きて行けない」と思うと、
心が重くなりますが、

人工透析をしたら「普通に生きて行ける」と思うと、
心が楽になります。


そんな事で、
僕は普通に生活の一部として、人工透析を受けています。
人工透析に合わせた生活をしています。

でも、
慢性腎不全と告知された時は、やっぱりショックでした。
人工透析という「鎖」につながれて、
僕の心が「腐り」ましたから。

辛い通院生活をしていて、僕には恵みもありました。

通院先のクリニックに、素敵な女性が居たのでした。
その女性に恋をしました。
恋をすることによって、辛い通院生活が快適になったのでした。

恋は、僕の一方的な片想いでしたが、
素敵な恋が出来て良かったです。

そういった事もあって、病気に対しての苦しみはありません。
今では、趣味にも励んでいます。

今まで、頑張って来たから、これからは好きな事をして、
好きなだけ生きて、死ねたらいいなと思っています。

体は不自由ですが、心は自由です。

僕の趣味の1つに「競馬」があります。

競馬の面白さは、
「予想が当たらない」
から面白いんです。

ちょっと、不思議に思うかも知れませんが、
予想が的中して、ザクザクお金が舞い込んで、
「嬉しいですか?」
ってことなんです。

そりゃ、お金がたくさん手に入ると嬉しいですが、
競馬は「ギャンブル」の要素があります。
賭けて儲けるシステムもあるのです。

自分が予想をして、予想が的中した時の「喜び」と、
お金が頂ける「喜び」とがあります。

また、
他の人が予想して外したけど、自分は的中させたという、
「満足感」や「優越感」があるのです。
そういった付加価値のあるギャンブルです。

僕は、競馬を「ギャンブル」として位置付けています。

競馬に「ロマン」を求める方々もいらっしゃいます。
否定はしません。
応援したいです。

ただ、僕は、ギャンブルとして競馬をしています。


2017年10月14日(土)の、東京競馬場で行われたレースがあります。
1レースです。

出走馬に「ミネコガンバロウネ」という競走馬が出走します。

ミネコ???と思いました。
というのも、
通院先のクリニックで、
僕の隣のベッドに「ミネコさん」という名前のお婆さんが居ます。

同じミネコという名前に、何となく共感を覚えました。

病院の、隣のベッドのミネコお婆さん・・・
いつも頑張って人工透析を受けている。

そして、1レース目に参戦するミネコガンバロウネです。

応援せずにはいられない。

しかし、オッズを見ると15番人気です。
16頭の競走馬が出走するレースで、人気度が15番目です。

単勝で、応援馬券を買うのはさすがにね。
複勝で100円だけ、応援馬券として買いました。

通院先の病院の、隣のミネコさんも頑張れよ!
といった感じで買いました。

結果は、
16頭出走のレースで、16着でした。


おい!
もう少し頑張れよ!って。(笑)


病院のミネコさんは、
看護師さんたちが、応援してくれているので安心です。
ミネコさんの人柄でしょう、
看護師さん達に、手厚い看護を受けていらっしゃいます。

隣のベッドのオッサンは、
そんなミネコさんを、賭け事の道具にしました。

隣のベッドのオッサンとは、僕の事です。



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